無線機コレクション2
FDK 福山電機 Bigear TYPE-1D 144MHzオールモードトランシーバー
2018年9月30日 深夜台風24号によりアンテナ被害
17:25 大雨・土砂災害警報発令
22:55 土砂災害警戒情報発令
23:50 記録的短時間大雨情報発令
島田市付近で120ミリ以上の豪雨 山間部では断水、停電
強風のためJRは運休、東名高速 新東名高速道路は
21時から通行止め・・・久々の大型台風到来!
風雨が強まった深夜にアンテナを確認してみると、HFの大型アンテナブームは中心から真っ二つに折れて支持ワイヤーで
なんとかぶらさがって強風で流されてる状態だった
もしワイヤーが切れて近隣住宅に直撃・・・なんて!・・
・・・眠れないほど心配だった。
とにかく翌日は仕事を午前中に切り上げて取り急ぎ落下防止処置を実施しました。
■アンテナ被害状況
・大型HFアンテナ クリエイト 714X 大破
・VHFアンテナ クリエイト 4X211 エレメント数本が
折れ曲がり(HFアンテナと接触のため)
・ダイヤモンドGPアンテナ X-300、X-500 ラジアル曲がり
・ローテーター故障
2018年10月下旬ごろ静岡トヨムラに行ってアンテナ交換施業者に付いて相談、取引は無いがF○○という業者が有るとの話し、
しかしその後忙しい日々が重なって話が進まずにいました。
2019年8月末 東京ビックサイト ハムフェアー2019でF○○の営業担当に相談を持ちかけたが、これが全く相手にされなかった。
・・・そしてまた時間だけが過ぎてしまった。
2021年1月末頃 そろそろ費用の目処も立ってきたことも有り
本腰を入れ再建に着手、ネットでアマチュア無線のタワー工事の業者を探したところ、ラジオクラフトを見つけ 恐る恐る問い合わせたところ、社長が快く相談に乗ってくれたのでこれを機に話を進めることにしました。
崩壊したアンテナと同等程度のアンテナに復元する事を考えて
クリエイトデザインのカタログから選定することに、
HFは40mbからHighバンド系の八木、エレメント数は
前回同等の4エレをチョイス、それにUVの八木アンテナ
これも前回同等の2mbには11エレ4パラ430MHzには13エレ
スタック、これらは稼働中のKENWOOD TS-200Sに接続、
UVのGPを固定機として使っているモービル機に2本
これはローカル局とのラグチュー用、あとBCLと6mb用に
ディスコーンアンテナのD-1300AMをタワーの天辺に、
本来はVHF系のアンテナだけど案外MF~HFをよく拾って
くれる便利なアンテナです。
2021年2月上旬 タワーに退避用エレベーター設置を検討
しかしエレベーターを設置すると、タワーの中腹に設置を考えていたGPアンテナが干渉の為設置不可との連絡を受ける。
2021年10月上旬 計画を見直し、再見積もりを依頼
2021年11月下旬 ラジオクラフト代金振り込み約129万円
春先の気候の良い時期に設営依頼
2022年 4月初旬 アンテナ設営日程の調整
同年 4月下旬工事の連絡が有りましたがこちら側のスケジュールの都合が合わず一旦白紙、再度調整をお願いしました。
業者さん側のスケジュールが大変そうで結果、
5月19日(木)20日(金)の2日間の日程となりました。
5月19日 1日目 09:00 先にアンテナ設営の応援者が到着
(本業は県内で鋳造会社の設備メンテだそうです)
10:00 タワーに登って既存アンテナ同軸ケーブルの撤去作業
10:20 社長ともうひとり助っ人が高所作業車で到着
掛川で高所作業車レンタル予定が貸し出中で手配出来ず
別の所から配車したため遅く成ってしまったとのこと、
高所作業車は最大28mの高さで作業出来る車両でした。
10:25~ 積載資材を荷降ろし、旧アンテナの撤去と並行して
応援者でGPアンテナ3本、144MHzアンテナの組立て
430MHzアンテナは事前にほぼ組立済みでした。
ところが資材点検中、マストベアリングの欠品が見つかり
翌朝 9時の時間指定で届けてもらうことになりました。
1日めの明るいうちに430MHzのアンテナまで上げる
計画でしたが残念ながらマストポールが設営出来ないので
そこまでは無理となってしまいました。
明日の挽回が大変です。
アンテナ部材
部材をすべて下ろしたら内容の確認、結構な量です。
430MHzのアンテナは既に組み上がっていました。
ここでマストベアリングの無い事に気が付きました。
同軸ケーブルこれで足りるか?ちょっと心配です。
廃材の山
取り外したアンテナは思っていたより錆の侵食が進んでいたり
プラスチック部分の劣化が進んでいました。
本来の強度が失われているのは一目瞭然、
それにしても結構な量です、こんどはこれら
廃材をどう処理するか?・・これで悩みそうです。
GPアンテナ
比較的小型のアンテナだけど組み立てて並べてみると
結構な大きさです。
これを22mHのタワーに設置って大変そう・・・
SPEC
X520M 全長:5.2m 重量:約2.0kg
利得:8.3dBi(144MHz)、11.7dBi(430MHz)
X300 全長:3.1m 重量:1.5kg
利得:6.5dB(144MHz)、9.0dB(430MHz)
430MHz 2X713A
あまりタワーに負荷も掛けたくないし
メインが2mbなので430はこの程度の物をチョイスしました。
写真では判りにくいけど2m以上はあるアンテナです。
思っていたより大型でした。
組み立てた状態でタワーに持って上がるそうです。
SPEC
13Elements x2 Length 2300mm
Front Gain 19.8dB
144MHz 4X211A
全長5mの大型のアンテナ、流石に組み立てた状態では
持ち上がらないのでこの状態で順番に持っていく事に
なりそうです。地上で見ると本当に大きい!大迫力です。
SPEC
11Elements x4 Length 4980mm
Front gain 20.1dB
HF Multi Band 714XW
とにかくでかい!組み立ては隣の家の庭をお借りしての作業です
幸い隣の家は親戚なのでお願いして庭をお借りしました。
車が4台駐車出来そうな広い庭ですが目一杯使っての作業です。
それでも完全に組み立てると持ち上がらないので、
半組状態で持ち上げて タワー上で組み上げる事になります。
写真では判りにくいのですが、センターのシャフトの径は
2インチ位の太さがあり、エレメントの長さは14.6mです。
SPEC
7MHz 3Elements Gain 7dB
14MHz 4Elements Gain 11dB
21MHz 4Elements Gain 11.2dB Length 9900mm
カラスの巣
いつの頃からだったか記憶にないけど
気がついたらタワーの踏み台にカラスが巣を作っていました。
風で落ちて損害が出たらやっぱり賠償責任はこっちなのかな?
と言って取りに行くのも大変な話、アンテナの新設に合わせ
なにか対策が必要かもしれない、アンテナの解体時に巣を
下ろしてもらうと結構大きかった 直径70cmほど
ほとんど枯れ木で出来ていました。
430MHzアンテナとD1300AM
二日目は朝8:40に皆さん到着、
今日も天気が良いし風もなく絶好のアンテナ設置日和、
マストベアリングが届くのを待ってHFアンテナの組み立て
予定通り、9:30にはベアリングが届きました。順調です。
前日にローテーターの設置まで済ませているので
メインマストと届いたばかりのマストベアリングを設置して
いよいよアンテナ本体の組み立て開始
想像通り最上部に取り付けるアンテナから順に組み立てます。
D1300AM(ディスコーンアンテナ)と430MHzのアンテナを
持って、社長が自ら高所作業車に乗り込みます。
タワーから物を落としたら大ごと! 気を使う作業です。
高い所は苦手なので想像するだけでも怖いです。
430MHzアンテナとD1300AM設置完了
お昼少し前にはD1300AMと430MHzのアンテナの
設置が出来ました。まだ2mBのアンテナとHFアンテナの設置までは仮に固定してあるだけ、同軸ケーブルも未設です。
最大作業床 28mの高所作業車
144MHz4パラアンテナ
一旦地上で図面通り仮組みした後、最初は両端の2本とシャフト(ブーム)を持って上に登ります。
それにしても大きい、誤ってバランス崩したら大変です。
高所作業車ってバスケットに乗ると意外と不安定
十分注意しないと危険な作業です。
素人がやれるような作業では無いなぁ・・つくづく思う
HFマルチバンドアンテナ
組立図通りに組み上がるか地上で確認します。
正しく組み立てられるのか地上に置いてエレメントを
組み立ててみますがこれが大変でした
相当広い場所が無いことには仮組みは出来ません。
タワーに持って上がるのにも辺りに接触しないか慎重に
バランス崩して落下させたら・・・・想像したくない
タワーに組み付け
遠めに見てもその大きさは圧倒的!
ブーム長10m、慎重に組み付けています。
前のHFアンテナもほぼ今回と同様のアンテナでした
上げてから随分経って大きさの感覚が薄れていました
今回改めて”人”の大きさと比較してその大きさが実感できます。
なんだかローテーターが小さく貧弱に見えますが
クリエイトデザインの RC5B-3と実は大型
SPEC
RC5B-3(プリセット機能付)
制動トルク : 250kg・m
回転トルク : 22kg・m
接続ケーブル: 7芯
希望小売価格 152,900円(税込)
15:00過ぎ、HFアンテナ仮設置終了・・・
あとUVのGPを設置して同軸ケーブルを敷設、
SWRの計測、ローテーターの位置決め・・・・結構あるな
ラジオクラフト社長ずっと高所作業で大変そう、
相当な場数を踏んでいるようで作業に無駄が無い。
応援に来てくれた人の話では、静岡トヨムラから紹介された
F○○は公共工事が主体でアマチュア無線工事は、最低200万以上の案件でないと受注しないそうだ、たしかにハムフェアーでの対応を見れば「貧乏人は相手にしないよ」の素振りだったような・・・
それにしても最初の問い合わせから1年半の間に材料高騰により、アンテナが値上げされたのは痛かった(約12%)
17:00 同軸ケーブル敷設
アンテナ全体のバランスを調整してローテーターの方角を
設定し、いよいよ同軸ケーブルの敷設です。
一旦地上でケーブルをカットしました。
35m 1本、30m 3本、15m 1本 それぞれにコネクタを取り付けてアンテナに接続します。
ところがここで問題発生、GP用のケーブルが短くて届きません
急遽全長を伸ばして対処します。
シャックへの引き込み口から室内へケーブルを引き込んだのは
20:00を過ぎていました、ベアリング欠品の影響が痛い
それから端末処理とアンテナアナライザーでSWR値の計測を
行って結局21:00過ぎに作業が完了、21:30無事撤収・・・
二日目はすっかり夜になってしまいました。
<<閑話休題>>
(dB)デシベルってよく性能を指す単位ですけど
正直、判りにくい・・で ちょっと解説
が公式でXは倍率です。
式の中では10倍しているだけなのでy = 10Yとして
反転して書くとです。
ここで、20dBなら
なので、両辺を10で割って
なのでから100倍になります。
つまり、
今回のHFアンテナですけど7MHzは7dBなので
となります。
なのでを電卓で計算すると
になりFront Gainは約5倍と言う事になります。
ついに完成したアンテナとカラス
結局21時 過ぎまで掛かってしまった お疲れさまでした
■ほんとお世話になりました
高所作業のすべては高齢の(69歳?)ラジオクラフト社長が一人で行ってました。それにしても
長時間の作業にもかかわらず、食事や休憩時間もろくに取らず「必ず仕上げる」という意気込みで、
ただひたすら設営に徹する姿はプロ意識を感じました。
また2名の応援者も気さくで話しやすく、いろいろ勉強になる情報を教えて頂きました。
■思うこと
・支払から着手迄 約半年かかったのは仕方ないが、工事時期を3月を希望していたのに3月末になっても連絡がなく、
催促して回答が来ました・・忘れられたかと心配でした。
・当方の有給取得の関係で余裕を持って工事日の連絡をお願いしたが、実際は3日前でした 。
真夏や真冬にこの作業は危険すぎる、いい季節の工事に依頼が殺到するのでしょうね・・なるほどね
・資材の欠品があった(マストベアリング)ため二日目の作業が大変だった。
・地上での設営準備中 顧客からの電話が頻繁にあり その都度作業が中断した(長い時は20分位)
・取り外したアンテナや同軸ケーブルの片づけを率先して手伝ったが、後片付けまでの時間的余裕がなかったようでそのまま放置
結局、後日週末に片付けることに・・・
■その他
・たまたま隣地が親戚だったため、敷地をお借りできたが取り外したアンテナの一時的な降ろしだけだと考えていたら
アンテナ組立~ケーブル切断まで ほとんど2日間敷地をお借りする事になってしまい これにはバツが悪かった。
お詫びに設営中 ずっと庭の草むしりをさせていただき、翌日くだものの盛り合わせを持ってお礼に行った。
・HF大型アンテナのブーム先端のゴムキャップは長年の使用により、雨水の逃げ道がなく
大量に水が溜まり解体時に水浴びをするので不要との情報をいただいた。
・複数のアンテナ設営のため、地上でどのアンテナがどの同軸か識別がつかなくなる。
このため、同軸のそれぞれ先端部に識別テープを巻き付けていた。(例 HF 1本巻、VHF 2本巻というように)
シャック内で長さ調整で切断し意味なかったかな?
・アンテナアナライザーでの性能チェックは興味津々、面白いものを見せていただけた。
<< まとめ >>
5月19日(1日目)晴れ ほぼ無風
10:50~ ラジオクラフト社長(以降 社長)高所作業車にて解体作業開始
11:10~ タワー中段 GP 2本撤去完了 引き続きHF大型アンテナ解体開始
12:10~ HF大型アンテナ解体終了 カラスの巣撤去 昼食→コンビニ買い出し
12:50~ 午後作業開始~ マストパイプ゜クリスマス用電飾撤去
13:30~ 50MHz 7エレ撤去開始
13:50~ 50MHz 7エレ撤去完了 144MHz 11エレ4パラ撤去開始
14:10~ 144MHz 11エレ4パラ撤去完了
14:15~ 144MHz 11エレ4パラ 地上隣地庭にて解体開始
隣地庭にて HF大型アンテナ エレメント組立て
15:10~ 旧マストパイプ撤去完了
新ローテーター設置(RC5B-3 ) 新マストパイプ下部分仮結合
17:10 1日目の作業終了 応援者1名帰宅
5月20日(2日目)晴れ ほぼ無風
08:40 高所作業車到着 社長、応援者の2名 HF大型アンテナ組立続き
09:30~ マストベアリング到着(CK-47)
09:40~ タワーにマストベアリング取り付け、マストパイプ上段取り付け
09:50~ マストトップGPアンテナ(D-1300AM) マスト取り付け
10:20~ 430MHz 13エレスタック(2X713A) マスト取り付け
10:40~ 144MHz 11エレ 4パラ 高所作業車上で地上組立(両端分
11:30~ 144MHz 11エレ 4パラ 内側エレメント高所作業にて組付け
12:20~ 144MHz 11エレ 4パラ(4X211) 組付け完了
12:30~ 昼食 高所作業車にて昼食場所へ向かう
13:10~ HF大型アンテナ組付け開始 ブームマスト取り付け~エレメント取り付け
15:10~ HF大型アンテナ(714XW)取り付け完了
15:20~ 全体バランス調整 ローテーター接続方向決定
地上にて同軸ケーブル線長カット 35m×1、30m×3 15m×1
コネクター取り付け
16:50~ 各アンテナ同軸取り付け
18:20~ アンテナ同軸取り付け完了~地上同軸シャック引き込み
GP2本の同軸が短く、シャックに入らないため余長を伸ばし再度引き込み
18:50~ タワー同軸ケーブル縛着 高所作業車 作業終了
20:20~ シャック引き込み同軸ケーブル余長切断 コネクタ取り付け
21:00~ アンテナアナライザーによる測定
21:30~ 業完了 撤収
強風でHFアンテナの方向が変わってしまった
アンテナの取り付けが弱かったのか、5月27日夜の強風で
HFアンテナの向きが変わってしまった。
翌日、友人が通りかかってLineで連絡をもらい初めて知りました
ラジオクラフト社長に電話すると
北陸方面に仕事が有るのでその帰りに寄らせてもらいます
との返事を頂きました。
6月9日 北陸での仕事帰りに来られて
ものの30分でアンテナの修正を行い、それと
同軸ケーブルが家の軒にある雨樋に接触していて
ケーブルが損傷する恐れのある箇所を補強してもらいました。
今度は2mのアンテナの向きが変わってしまった
2022 12月15日、昨日の強風(大したことないと思うが)で
11エレ4パラのアンテナの向きが40度ほど左方向に
回転してしまいました。
これはショックです、前回6月にHFを修正してもらって
それから半年ほどで・・・あ〜がっかり・・
真冬に修正って危険なんで春になったら修正依頼します。
こういう物ってノックピンとか打たないのかな?
アルミのマストポールなのでノックピン打つと強度が心配
でもこう簡単に動いてしまうようならちょっと対策考えないと
収集がつかないかも知れません、考えてみると前のアンテナは
こんな事なかったので 単に締め付けが甘いのかも・・・
と言う事は”手抜き工事”って事?
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