高周波誘導加熱
 

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被加熱物

 
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電圧を掛けると電流が流れる物質を指して導体と言い その度合を示す単位として抵抗値が有ります。

要するに物質の種類によって抵抗値が異なるということです。

よく配線は銅で作られますが、どうして鉄とかを使わないのか?

確かにテスターで計測すると双方とも0Ωを示しますが、金属導体の抵抗値は普通のテスターでは測れません 小数点以下6桁レベルの精度が必要です。

下記に代表的な金属導体の特性表を示します 比較単位として1cm角の試験片の抵抗値を示しています。

(表:1主要金属物理定数表参照)

よく配線に使われる銅ですがこれにも抵抗値が有り 試験片の抵抗値は1.72μΩです。

一方、鉄は9.8μΩ(純鉄の抵抗値)です。大抵の鉄は炭素鋼といって炭素を含んでいて

軟鋼、硬鋼と呼ばれますが抵抗値は19μΩで銅の10倍も有り 消費電力は 抵抗値✕電流^2ですから銅に比べ小さな電流でも大きな発熱に成るということです。

その発熱は すなわちロスですからこれが多いと送電効率が悪くなります。

鉄を使って銅と同等の配線を作るなら面積比で10倍に成る計算です。

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表:1 主要金属物理定数表

導体?

何が加熱できるのか

被加熱物

強磁性体と反磁性体

昔は磁性体と非磁性体と言っていましたが最近は強磁性体と反磁性体と区別されています。

磁石に吸い付く物を強磁性体、磁石に反応しない物を反磁性体と言います。

更に常磁性体といって外からの磁界がある時だけ反磁性体になる物も有ります。

つまり常磁性体も磁石には反応しません。

高周波加熱では強磁性体の物が強く高周波磁界の影響を受けて発熱します。

しかし、強磁性体の物も温度が上がって来ると常磁性体に変異し急激に高周波磁界の反応が鈍くなります。

強磁性体がこの様に常磁性体に変異する温度を”キュリー点”といい鉄の場合 約770℃です。

R(Ω)=固有抵抗値(Ω)*A(cm2)*L(cm)

A:断面積(cm3)

L:長さ(cm)

導体の抵抗を計算する式を記憶させれば

抵抗値から長さを逆算することが出来ます。

μなどSI接頭辞もサポートしていて単位変換が自動です、単位変換を気にせず計算できます。

また任意のSI単位を記述出来ますので読みやすく成っています。

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