いくつかのアイピースにはその設計者の名前が付けられています。

ボディ部か接眼部に記号と焦点距離が刻印されているのが一般です。

昔の望遠鏡に付属していたアイピースです。

1)ハイゲンス

 大小の平凸レンズを主鏡側に凸方向で組み合わせたアイピースです。

 レンズの焦点距離組み合わせで色消ししています。

 昔はこのアイピースを単体で販売していることが有りましたが最近は

 あまり見ることがありません。

安価な望遠鏡セットに付属していることが有ります。

 記号:H

2)ミッテンゼー.ハイゲンス

 ハイゲンのレンズ構成で視野レンズをメニクス型(半月板)に改造した物です。

 明るく視野が広い特徴があります。

 安価で昔の望遠鏡では普及していましたが瞳距離が短いので高倍率では見にくいです。

昔買った反射赤道儀の望遠鏡には12.5mmが付属していました

 見かけ視野は約50度

 記号:MH

3)ラムスデン

ほぼ同型の凸レンズ2枚を向かい合わせに組み合わせて色消しの構成ですが

 2枚の焦点距離、レンズ間距離が等しいので対物側のレンズ表面のゴミまで拡大されて見えます

 それでレンズ間の距離を0.85fに縮めた物がラムスデンです。

 このため色消しはあまり良くありませんが十字線が使えるのでレチクル用として

 利用されています。

 見かけ視野は約35度です。

 記号:R

4)ケルナー

 ラムスデン型の構成の接眼側のレンズを色消しレンズ(2枚貼り合わせ)に改造した物です

 比較的安価のこと、見かけ視野が広めなこともあり双眼鏡、天体望遠鏡で一般的な

 アイピースで比較的長焦点の物が主流です。

 レンズ材質のバリエーションが多のも特徴です。

古い話ですが、近所の友人が3B社のK40mmを買いました。36mmサイズのねじ込み形で

当時4000円ぐらいでした、ねじ込み式なため扱いは面倒でしたが意外とよく見えました。

 見かけ視野は約50度です。

 記号:K

5)プレッスル

 オーストリア ウイーンのプレッセル光学工場で同型の色消しルーペを製作したことが

 名前の由来です。

 構成は色消し凹凸レンズ同型2枚を組み合わせた構成です。

 これにも色々なバリエーションがあります。

 見かけ視野約50度ですが瞳距離が0.743fとハイアイポイントです。

 所有しているアイピースはこれが多いです(安い!)

 記号:PL

6)オルソスコピック

 名前の意味は歪みのない像(正像)が見られるという言葉のようです。

 そもそもはケルナーに付けられた名称でしたが、E.アッペの設計した顕微鏡用

 高倍率のアイピースに付けられています。

 小型の物が多く比較的安価です。

昔買った反射赤道儀の望遠鏡には9mmの物が付属していました。

 見かけ視野約45度、瞳距離は1fとハイアイポイントです。

 記号:OR

7)エルフレ

 カールツアイスの技師でハインリッヒ.エルフレが設計した広視界アイピースです。

 第一次大戦時に歩兵偵察用として広視界の双眼鏡が求められ設計されました。

 設計時の見かけ視野は約60度、瞳距離は0.415fです。

 改良が各社より加えられ現在の物は見かけ視野70度もあります

 記号:EL