Nostalgic Radio Collections

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アマチュア無線

Amateur Radio Station

無線機コレクション2

FDK 福山電機 Bigear TYPE-1D 144MHzオールモードトランシーバー

Bigger TYPE-1D レストア

福山電機といえばMULTIシリーズとBigearシリーズで有名ですが何故かV/UHFのトランシーバーに特化したメーカーでHF機のリリースが有りませんでした。

免許を取った頃にはFDK MULTI-2700が雑誌に載っており憧れの無線機でした。

少年の夢を鷲掴みするような洗練されたデザインはその後にリリースされた

機種にもいい影響を与えました。

今回、OMさんが所有していたBigear TYPE-1Dを頂いたのでクリーニングと表示機の劣化を修理することにしました。

状態はというと、とりあえず受信、送信ともに一応は出来ます。

送信出力はダミーロード測定で13.5W出ていました。申し分ない数値です。

受信は比較が無いですが概ね良好です。

問題はLED7Segの数字です。経年劣化で薄いところと濃いところが目立っていかにも古臭さがにじみ出ています。この機種は出荷台数が多かったのかオークションでも5k程度で取引されています 真剣に修理しても大した価値は無いのですが

垢抜けたデザインが好きなのでなんとか蘇らせようと思います。

部品のストックは結構あります。

部品取り用で入手した機材から取り出した物が多いです。

この中から使えそうな部品を選定して修理します。

裏面側の基板にはホコリが溜まっていたので

エアーでクリーニングしました 思いの外

綺麗になりました。空中配線が雑ですねぇ

フロントパネルを外してLEDを出したところで通電してみました。

こんな感じで濃いところと薄いところが有ります。数が揃えば全数交換します。

基板のパターンを傷めないようにLEDを取り外すのが大変でした。

古い基板は熱でパターンが浮いてくるからです。

最初にLEDのピンをニッパで切っておいてからピンを基板から引き抜きます。

数が多いので取り外すのに半日かかってしまいました。

基板のホールを再生するためにハンダ吸い取り線を使うのですが強くこすりすぎるとパターンが基板から剥がれてきそうで難しかったです。

それでもなんとか全部取り外しました。

その後、夕方まで掛かって全数交換完了しました。

通電が楽しみです。

写真では分かりづらいですがLEDの周囲のフェルトも交換しました。

外光を遮断する重要なパーツです。

メーターの裏にホコリが溜まっていたのでここもエアーとIPAでクリーニングしました。

電球も交換してだいぶ明るさが増しました。

こういったケースでは白熱電球をLEDに交換することが有ります。

今回は電球の予備も有ったのでオリジナルのままですが

バックライトのクラシカルな雰囲気を残すにはLED化は邪道ですね。

フロントパネルのクリーニングです。

先ずはガラスクリーナーで大まかな汚れを取り除きます。

黄ばんだところは中性洗剤を使って拭き上げるとたいてい綺麗になりますが

効果がないときはIPAも使います。デカールが消えないか毎回心配になります。

細かい溝のところは綿棒を使います 綿棒は標準的な太さのものとベビー用の細いものの2種類を使い分けます。あと便利なのが爪楊枝です、綿棒でも届かないほど細いところは爪楊枝でクリーニングします。

落ち着いてゆっくりと時間を惜しまずのんびりやるのがコツです。

U5

BF団御用達

UNICORN

通電確認の様子です。

ダミーロードで出力を確認しました、問題ないようです。

幸いボリュームのガリなどもなく良い個体でした。

あとは変調の乗り具合がどうか? 後日知り合いの無線仲間に連絡して

変調を確認したいと思います。

それにしても今回は新品と見紛う程に綺麗になりました。思い掛けず嬉しいです。

ここまで綺麗に成ると達成感もひとしおです。もう手放せません。

....なんとなくクーガー風デザインかなぁ?

さっぱりしたところで組み立てです。

ダイヤル類は別に洗剤に漬け置き洗いして超音波洗浄機でクリーニングしました。

ヘアドライヤーで完全に乾燥させてから取り付けます。

少しでも水分が残っているとスイッチや可変抵抗内に侵入して

サビを発生させる元凶になってしまいます。

いくつかくたびれたダイヤルは綺麗なものに交換も行いました。

見違えるように綺麗になってしまいました。

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