雨が降っていて外に出るのをあきらめてたら西のほうが明るくなってきた
そのうち雨が止んで厚い雲の向こうに日が差してくるとなんだかそわそわしてくる
日没が近いけど雨上がりの澄んだ空気に誘われてちょっと走ることにした
ジャンバー はおってバイクに飛び乗る ヘルメットのシールド開けるとちょっと冷たい
夕日おっかけて丘の向こうまでくると太陽はほとんど地平線に隠れるところだった
Contents
オフロードのデザインとオンロードのハイブリッドモデル? 発売当初は超不人気車で
カギ挿していても盗まれないとまで言われてました、個人的にはなんか気になっていて最終型のデザイは惹かれるものが有りました。
HONDA XL Degree
最近までDegreeを使ってたけどフロントディスクの摩耗が限界に達したことやセルモーターが時々ストを起こすように成ったので10数年使って乗り換えることに、候補はセローかCRF250Fとか...バイク屋で物色してると何となくAX-1に目が止まります。Degree買う時迷った車種だけどどうだろう?
もう古いよね 距離計を見ると2.5万キロか Degreeより古いけどなぁ〜
おっ 値段が財布に優しい v(^^)v〜〜
と、言うわけでDegreeからAX-1に乗り換えることになりました。
2nd Model 1989 409,000円(税別)
Final Model 1994 449,000円(税別)
Final Modelになっていきなり垢抜けた印象に変身!
それまでタンク〜カウル、シートの色の違いくらいの
モデルチェンジでしたがキャストホイールのデザイン変更(色だけど)全体的にシックな感じに成りました
タンクのロゴも一新されました。最初にこのデザインだったらもっと売れたでしょう・・
それと装備面にも違いが有ります。
1.速度警告灯が無くなってTurn Lampが左右独立
2.リアサスがプリロード調整可能に
■発売当初の時代とデザインの印象
1980年台中期~後期 当時バイクはレーサーレプリカの過剰なブームの終焉からネイキッド系の落ち着いた車種へ嗜好が変化しているさなかで
この頃のオフロード系はパワフルで軽量な2ストのモデルが主流でした。
しかし2ストモデルは今後排ガスの問題から終焉を迎えることが明らかだったので中低速にリファインされた4ストエンジンを積んだオフ車が次々デビューします。
燃費の良い4ストオフロードモデルが林道ツーリングというカテゴリーを開花させデュアルパーパスモデルというジャンルが生まれました。
そんななかYAMAHAがTX200を元に中間排気量225ccのエンジンを積んだ初代セローが発売されるとアウトドアブームの後押しもあって 気張らずに普段着で乗れるトレッキングバイクとして絶大な支持を得ます。
こうした流れの中でHONDAは市街地から未舗装道路まで楽しく走破できる斬新なバイクとしてAX-1を発表します。
しかし世間からは中途半端なバイクとしてあまり評価がよくありませんでした。当時の価格でSerow225が32万に対しAX-1は42万と高額なことも敗因だろうと思います。その後Degreeで巻き返しを図りますがしっかりと定着したセローの座を奪うことは出来ませんでした。
三十数年たった今では2ストのバイクは中古車のみのレアな存在になり、高額になってもはや庶民的ではありません。
オフロードのカテゴリーもマイルドな林道モデル化した感が有ります。
発売当初は不人気車だったAX-1ですが最近のモデルが装飾過剰に感じる者にとって AX-1は発売当時のトンガリ感が薄れマイルドなバイクに見えるように成りました。
■主要スペック (1994 Model)
型式 MD21
全長 2040mm
全幅 805mm
全高 1115mm
ホイールベース 1350mm
シート高 810mm
最低地上高 245mm
乾燥重量 116kg
総重量 126kg
サスペンション形式 テレスコピック
サスペンション形式 スイングアーム(PRO-LINK)
キャスター角 25°30′
トレール 89mm
ブレーキ形式(前)ディスク
ブレーキ形式(後)ディスク
タイヤサイズ(前)90/100-19 55P
タイヤサイズ(後)120/90-16 63P
■サプライ品
フロントブレーキパット 45105-KS6-831
リアブレーキパット 43106-KW3-006
フロントタイヤ DUNLOP ダンロップ:K460
【90/100-19 MC 55P TL】
リアタイヤ DUNLOP ダンロップ:K460
【120/90-16 MC 63P TL】
ブレーキオイル DOT4
ヘッドライト PH8x 12v 35/30W
ウインカー 12V/18W T16 ウェッジ(中)
テイルランプ 12V 18w/5w S25 BAY15D
エンジンオイル 1.3L SAE10W-40
オイルフィルター 15410-KF0-315
プラグ CR9EH-9
エアーフィルター 17210-KW3-000
バッテリー FTX7L-BS 12V-6Ah
■エンジン・トランスミッション
エンジン型式 MD21E
エンジン種類 水冷4ストロークDOHC単気筒
総排気量 249cc
圧縮比 1:11
ボア 70mm
ストローク 64.8mm
最高出力 29ps/8500rpm
最大トルク 2.6kgf・m/7500rpm
始動方式 セル
点火方式 CDI
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 6段リターン
燃料供給方式 キャブレター
潤滑方式 圧送飛沫併用
燃料タンク容量 9L
燃料消費率 50.3km/L (50km/h)
■サイズ
バックミラー 10mm
チェーン 520 / 102リンク
PH8x ヘッドライトサイズ
フロントフェンダーが下なのも
このモデルの特徴
珍しい前後キャストホイール
なかなか精悍な雰囲気!
最終型の藤色のシート
初期型のメーター
オプションで速度警告灯選定可能
最終型のメーター
TURN 指示灯が左右で独立
元のTURN表示はHIGH BEAM
■ハンドリング
友人がセローを持っていてちょっと乗り比べてみました。
AX-1は前輪が19インチでセローは21インチ、セローはスポークキャストでAX-1はアルミキャスト なんだか正反対の見本のようです。
普通の道路で60km程でとことこ走る感じはほぼ同等で目立つくせは無いが
若干AX-1の方が軽快な感じがしたのは小径なためかもしれません。
双方ともセルフステアな感じは無くリーンイン、リーンアウトともに
自然に操れる 癖のないハンドリング感で すごく操舵しやすいです。
20km程度の低速に成るとAX-1は急にハンドルが重くなる感じが有り
低速の安定性はセローに軍配が上がります この位の速度になると径の違いが出てくるのか?セローは超低速でも 安定感があります。
AX-1で林道を走っている時にちょっと道が悪いところを走ろうとすると思う所に進路が向かず 焦る事があり それはちょっとロードスポーツ車で林道走る感覚に近く 気を抜けません。
悪路で進路を選びたい時には少々大きめな挙動をとって操舵する必要があり これはキャストホイールでフロント側が重いためかと思います。
一方高速走行は同クラスのロードバイクには敵わないがエンジン特性が高速向きなことも有って100km超えの速度でも軽快です。
バイクのキャラクターを考えると今のモタードほどオンロード寄りでもないがオンかオフかで線引するとオンロードモデルと言う位置づけでエンジンの特性に合わせた期待通りのハンドリングと言えます。
■エンジン
友人のセローはインジェクションなので比較するのも難がありますがAX-1はキャブ車らしいレスポンスが有り セローは何となく無機質な感じがします。
しかし感じかたはともかくセローは高速から低速まで一貫した安定感が有り高い信頼性を感じます。
一方AX-1は思いのほかノッキングしやすいので低めのギヤで高回転を保ちつつ登る様な感じで オフ車としてはちょっと不満を感じます
これは一般道でも同様でシフトダウンしないまま急激に減速するとまだいいかなって時に突然ストールすることがあり、同じエンジンでも以前乗っていたDegreeの方が安心感が有りました。
後で調べてみるとDegreeとはキャブレターの種類が異なるようでDegreeの方が低速での粘りが良いらしいです。
とはいえ街中では全く気にならず直ぐに慣れるので問題ありません。
他のインプレッションでも語られていましたがDegreeとAX-1に共通してエンジンの始動性が悪いです。 夏場でもチョーク全開でないと始動出来ません
エンジンが温まってさえいればチョークは不要ですけど
さらに冬場はなかなか目覚めてくれません とっても寒がり
スロットル開け閉めとセルの回転タイミング...ちょっとコツが必要です。
回転が上がってきても早めにチョーク閉じると 直ぐ止まります。
初期始動の時は最初にスロットルをフルに開け閉め数回パコパコ繰り返して
フルスロットルのまま少しセル回して、その後スロットル閉じてセル回すと
始動しやすい、ちょっとめんどくさい
東京でアパートにいた頃は暖気運転が出来ないのでチョークでアイドリングをごまかしてさっさと走り出してました。
エンジンが温まってくると今度はチョークを閉め忘れるとアクセルに反して回転数が上がらない現象が出ます これもめんどくさい
チョークレバーが左グリップにあるので不便ではありません。
Degreeの時はセルモーターを酷使したせいか カチカチ音がするだけで回らなくなることがあり そんな時は一旦ギアを入れて車体を前後に揺すってやると元気よく回るといった変な症状が出るように成ってしまいました。
もっとも20年近く使用したバイクなので致し方ありません。
考えてみればなんとタフなエンジンだろうと思います。
たいしたメンテナンスもしないのに手放す時に計測したら後輪出力で
18psもでてました 大したもんです。
オイル交換も不定期でタイヤ交換の時についでに換えてもらったよーな
あとはフロントフォークのブーツ交換した時に換えたな
そうそう 府中の2りんかんでオイル交換したなぁ チェーンの伸びすぎを指摘されたっけ 張りの調整が既に一杯でした。
■シート
1994年型AX-1のシートは薄い紫色(藤色)で良く言えばラベンダー色
手入れを怠ると汚れが目立ちます。
セローは綺麗なツートンで比較すると冴えない感が漂ってきます。
座り心地は最初は硬い印象ですが癖が付きやすいのか
段差のように極端に柔らかい部分と硬い所が出来てしまいました。
■足つき性
DegreeもAX-1も足つき性が良いことは特記もんです。
オフ車はサスのストロークが重要なのでその分足つき性は犠牲になるが
車重が軽いので取り回しに関して問題無いと言うのが一般論かも知れませんが これでは乗れる人を限定することに成ってしまいます。
足つき性が良いということは車種選定においてプラスの重要ファクター
セローに人気があるのもこのファクター所以だと思います。
ただしAX-1はだらしないくらいリアサスが柔らかい
乗らなくてもすぐ沈み込むのでスタンド立てても傾斜が小さくて
倒れそうなくらい そこでリアサスの調整しろいっぱいに起こしました
Degreeはその点 何の問題もなかった へたったけど
販売店でAX-1はリアサスの交換が多いという話を聞きました
初期型のリアサスは車高調整できない構造らしいです
幸い後期型は車高調整が出来る構造でした。
■装備
オフ車はあんまり気の利いた装備は少ないですが、
AX-1はちょっと変わった装備が有りました。
1.初期型には速度警告灯が有った。後期は無くなった(SPEED)
2.ライトOFFスイッチがある。
3.シートの取り外しが簡単(キーロック式)
4.オンロード車の様にテールカウルに書類入れが有る
5.タコメーター標準装備
6.スタンド戻し忘れの対策
7.リアキャリアが標準装備
8.ワンプッシュ式トリップリセット
年式が古いことも有り速度警告灯は懐かしい装備です。
Degreeにはありませんでした。
AX-1のヘッドライトはちょっと変わっていて35W/30Wのデュアルヘッドライトですが 暗いと評判悪いです。
またライトオンの状態でエンジン始動すると切れやすいと言う書き込みが有りました。
シートがキーで脱着出来るのは有り難く バッテリーにすぐ手が届きます
ETCを収納するのにも良さそうです。ただ、少々シートがガタつきますし テールにボックスを載せるとシートが外しにくく成ります。
サイドスタンドに特徴が有ってサイドスタンドを出した状態で走り出すと
スタンドに取り付けてあるサイドスタンドラバーがスタンドを起こして格納する仕組みで、戻し忘れを防止する機能です。
Degreeはスタンド下がっているときにギア入れるとエンジン止まります。
スタンドを出したまま走り出すとラバー部分が路面に接触して
スタンドを戻す仕組みの様ですが、動作の程は?...
道路の縁石に寄せて駐輪したい時に これが邪魔に成ります。
エンジンストップ機能のほうが良いです。
ブレーキパットは時々点検しないと案外減るの早いです。
Degreeの時、パットの減りに気が付かずディスクを痛めてしまいました。ディスクの摩耗がきつくなっているとパットの減り方が半端なく一時期は半年位でパットがダメに成ってました。
AX-1に乗り換えたころDegreeに比べてフロントの効きが悪い感じがしました 個体差かもしれません とりあえずパット交換しました。
バッテリーが不安だと一人で走るの躊躇します。
以前にトラウマになる出来事体験したせいです。
怪しいバッテリーが嫌なので純正品に近い物使ってます。
2021 Summer R300
MOTOSUKO