SECS HSMS 入門
 

SECS入門

Factory automation standard CIM system

 

HSMS

HSMSはHigh Speed Message Serviceの略でSECS-IのRS232Cに対してイーサネットのTCP/IPを使用します。

SECSではTCP/IPに関して単に準拠することとしHSMSとしての規約は有りません。 要するにSECS通信のRS232C部分をTCP/IPに置き換えるための通信仕様の拡張です。

SECS-Iは1対1通信のため接続の存在はハードウエアで成立しますがTCP/IPの場合はバスライン上でエンティティ同士で繋がりの有無を確立しておく必要が有ります。

これをセレクト手続きと言います。

HSMSではポイントをエンティティと記述しこれは一般的にTCP/IPでの記述と同じです。

セレクト手続きの最初はNO-CONNECTから開始しCONNECT手続きが完了すると次にSELECT手続きを行いSELECT状態に成ります。CONNECTはTCP/IPレベルで接続が確立した状態で

お互いのIPアドレス、ポート番号(基本は5000)でTCP/IPレベルの基本的な通信準備が出来ている状態です。

この状態から更に通信を行う相手としてSELECT手続きを行い相手とSELECT状態に移行しSECS-IIでの通信が出来るように成ります。HSMSにはHSMS-SSとHSMS-GSの2種類が有ります

HSMS-SS(シングルセッションモード)ではHSMS規約のうち幾つかの規約が除外されています。SECS-Iからの移行に沿った仕様構造となっています。一方のGSはフルセットのHSMSです。

エンティティはアクティブエンティティとパッシブエンティティの2種類があり通信の確立は基本的にアクティブエンティティからスタートします。通信が確立するとどちらのエンティティにも違いは有りません。

パッシブエンティティはネットワーク上ではサーバーと同じように複数のエンティティから接続要求が起こり得るのでアクティブエンティティとは通信規模が違います。

HSMS P-Type

HESMS-GSのヘッダー構造

HSMS-SSではSECS-II専用となり拡張は使用しませんのでPタイプは常に0になりその他の拡張もありませんからSタイプも0〜10の範囲に限定されます。

またDeselect手続きは使用せずSeparate.Requestを使用します。

Pタイプ(プレゼンテーションタイプ)の値

Sタイプ(セッションタイプ)の値

HESMS-SSのヘッダー構造

SECS-IもHSMSにもHeaderの前にデータ長を送りますがSECS-Iが1byteに対しHSMSは4bytesに成っています。SECS-Iの転送量が255Bytesに対しHSMSは4GBytesの転送能力が有ります。

SECS-Iでは2Byteのチェックサムをデータの後に添付しますがHSMSには有りません。

HSMSのヘッダーはSECS-Iと同様に10bytes構造でStream/Functionの番号やW-Bitの存在も同じ位置です。HSMSで追加されたPタイプ/SタイプはHeaderのみでSelect手続きが出来るようにコマンドコード化されています。

HSMSのHeaderはPタイプとSタイプの項を使ってメッセージの意味を切り替えます。

Sタイプは基本的にセレクト手続きで使用します。

HSMS-GSはSECS-IIの拡張なのでSECS-IIレベルの範囲であればHSMS-SSの仕様範囲で賄えます。

経験ではセッションIDは制御コードの時FFFFと規定されていますが、Sタイプの判別ロジックで0以外は意味を持たないのでFFFFでなくても問題なく通信できました。本来はセッションIDとSタイプの2重チェックが必要なのかもしれません。

SECS-IとHSMS監視タイマー比較

SECS-IのT1,T2,RetryはTCP/IP階層で扱うのでHSMSのアプリケーション層では関与しません。

またHSMSではマルチブロックをサポートしないのでT4も有りません。

HESMSのメッセージ構造

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