導体の特性
導体と言うと半導体を連想されるかもしれませんがここで言う導体とは
鉄、アルミ、銅...金属を指します。導体の種類によって基本的な抵抗値が異なります。
これは1cm角の試験片の抵抗値を示しています。(主要金属物理定数表参照)
知られている導体で一番抵抗値が小さいのは”銀”ですがこれを使って配線を作ると非常に高価な配線になってしまうので一般的に銅で配線を作ります。
銅も銀も酸素には弱く酸化すると抵抗が増してしまうので露出部に金メッキして酸化を防止します。(同様の目的でニッケルメッキもあります)
一般的な銅ですがこれにも抵抗値が有ります。 試験片の抵抗値は1.72μΩです。
一方、鉄ですが、9.8μΩです。(純鉄の抵抗値)大抵の鉄は炭素鋼といって炭素を含んでいて
軟鋼、硬鋼と呼ばれますが抵抗値は19μΩで銅の10倍も有り、炭素に至っては3500μΩも有ります。
発熱は 抵抗値✕電流^2ですから抵抗が大きいほど小さい電流で発熱するという事です。
表:1 主要金属物理定数表
導体?